私の好きなもののひとつに「一人旅」というものがあります。
旅先で、「見て」、「聞いて」、「触って」、「匂って」、「味わって」、人間の五感ともいえる感覚をフルに活用しながら、全身で受け止めるのが旅の醍醐味ですよね。
とはいえ、もちろん旅行といっても思い浮かぶのは、家族と、恋人と、学校の行事で、友達と・・・など気の合う仲間でみんなわいわいがやがや楽しむのが多いと思います。
一人旅は自分が自分に問いかける絶好の機会
みんなでわいわい楽しむ旅ではなく、時にはゆっくり自分のペースで、誰の気兼ねもなく自由気ままに、流れのままにおもむくのはこの上ない幸せです。
ここでは、今まで数えるほどですが、ぶらりとでかけた「ひとり旅」で思い出に残った場所のBest5をご紹介します。
私の行ったことのある一人旅 行くならここ!Best5
さて、早速今まで私の行ったことのある一人旅 行くならここ!Best5を順々にご紹介しようと思います!
第1位 福知山・天橋立(京都府)
福知山は京都府北部の盆地、天橋立は日本海側の宮津湾と内海の阿蘇海を南北に隔てる湾口砂州。
私が行ったいったところで一番落ち着ける場所ですね。
私は大阪府在住なのですが、正直その頃は(というかいつもですが(笑))決してあまりお金も持ち合わせていないことも多いので、現地へは電車ではなく、高速バス(日本交通)を使っていきました。
大阪からなら、福知山の中心街になるJR福知山駅前まで直行で行けるバスがあるので、席さえ確保できれば乗り換えなく2時間ほどで行くことができました。
そこからは、細かくは時間は決めず、その福知山駅から天橋立方面へ向かう「北近畿タンゴ鉄道」を利用しました。
その鉄道から現れるのどかな田園風景に癒されながら、1時間ほどで天橋立へ着きます。
そこにはまず全く自然でできあがったという砂州とそこに生える松林が広がり、まさに自然の神秘というものを感じさせてくれます。
その松林を抜けると、一転砂浜が広がりおだやかな海の波の音が聞こえてきます。
そこでひと休憩のため座りながら、家から持参したウクレレを弾き、時の赴くまま心地よい風を感じることができました。
その後は全長3kmあまりの遊歩道を渡り切り、三重の伊勢神宮とつながりのある元伊勢籠神社(もといせこのじんじゃ)、その奥に鎮座する真名井神社、そして天橋立駅そばにある天橋立神社の天橋立三大神社といわれるパワースポットをまわりながらしっかりパワーをいただきました。
その後は、地元の福知山市街方面のローカルバスに乗り、のんびり車窓を眺めながら福知山へ戻り、「ニコニコカプセルホテル」というリーズナブルな旅館に泊まり温泉も満喫しました。
この時は福知山については、時間の都合もあり福知山駅周辺しか散策できませんでしたが、先日放送終了したNHK大河ドラマ「麒麟がくる」で主人公だった明智光秀が築いたといわれる福知山城や、福知山の歴史を調べられる福知山図書館など様々なスポットがあり、とてもくつろげました。
第2位 阿蘇(熊本県)
阿蘇は九州中央部の熊本県に位置します。
ここへは、結婚直前に訪問したのでいまから20年以上前になります。
それまで飛行機自体に自分が乗ったことがなかった(笑)ことでその初体験と、独身時代のうちに初めての一人旅をしてみたかったこともあり、決行したわけです。
まずは関西国際空港より熊本空港まで飛行機で移動。初搭乗ということで非常に緊張しました。
まず驚いたのが、当然なのですが離陸のときのスピードの速さが尋常でなく、遊園地にある絶叫マシーンのヒューとなるあの感覚でしょうか。
未だにあの感覚は何度飛行機に乗ってもなれません(笑)。
さて、熊本空港に降り立ったあと、JR豊肥線にて赤水駅が最寄り駅になる阿蘇ファームランドへ立ち寄り、広大な敷地内うろうろしながら、動物ふれあいや陶芸などの体験をしました。
そして、旅館のある内牧駅にて下車、宿泊しましたが、駅の雰囲気がなんともいえずレトロで、古びた駅にて1時間に1本あるかないかの電車を待つ間は本当に静かで落ち着けましたね。
その後は、その内牧駅から熊本方面には戻らず、そのまま進行方向で隣県の大分駅までいきました。その模様は次の「第3位 湯布院(大分県)」にてご紹介します(笑)!
第3位 別府(大分県)
さて、「第2位の阿蘇(熊本県)」と連動しまして、別府は、九州東部の大分県の中央に位置します。
まずは前述の豊肥本線「内牧駅」より終点3時間近く。移りゆく阿蘇の風景に別れを告げながら、終点である「大分駅」に到着しました。
そこから、別府名物の「地獄めぐり」をバスに乗り込み見に行きました。
湧き上がる摂氏90℃にもなる7つの高温の源泉が赤色、青白色などと光る光景はまさに神秘的なものでした。
その光景を見ながら、私は本当に神聖な気持ちになりました。
地底から湧き上がる有り余ったエネルギーを目の前にして、生きるパワーを受け取ることができました。
そして旅の最後に選んだ場所は「別府タワー」でした。
別府の海山など一望できる展望台に上りながら、この壮大な景色をしっかり目に焼き付けました。
そして、帰路は大分空港から、関西国際空港まで飛行機で約1時間余りで大阪に着き、現実に引き戻されるのでした(笑)。
ですが、今でも鮮明に思い出される貴重な一人旅になっています。
第4位 ならまち(奈良県)
ならまちは、奈良県県庁所在地にあたる奈良市内にあり、大仏と鹿で有名な奈良公園から南に少し下った昔ながらの街並みが広がっています。
そんなならまちにある古民家カフェ「カナカナ」や「ボリクコーヒー」にて、毎年(昨年は新型コロナウイルスの影響で中止)秋に開催される私の好きなアーティストのライブを聞くため、訪れる場所です。
その時にいつも、付近一帯に広がる町屋そのものの中を見学できる「ならまち格子の家」や、ならまちの貴重な民俗資料や仏像などを展示している「ならまち資料館」などの名所を訪れながら、ならまちの歴史を肌で感じることができます。
その時は「身代わり申」とも呼ばれる「庚申さん」というならまちの家の軒先に厄除けにつるさげられた申をかたどったぬいぐるみがつるされているのをチェックしてみてくださいね。
第5位 伊勢神宮(三重県)
最後にご紹介するのは、伊勢神宮で三重県伊勢市にあります。
ここには、何度か家族で旅行で訪れたことがありますが、皇室とも結びつきの深い神社ということもあり、広大な境内の中、非常に神聖な空気を感じることができます。
伊勢神宮は、豊受大神宮の祀られる「外宮」と皇大神宮の祀られる「内宮」に分かれていますが、私が家族で訪れた際は、一般的な参拝順序である外宮から内宮へ参拝しました。
しかし、知名度は内宮の方が圧倒的に有名なため、「外宮」はどうしても参拝客が少なくなるのですが、昨年、一人旅で訪れた際は「外宮」に絞って参拝してみました。
そんな外宮ですが、人ごみが少ないからこそ、神聖さに「静けさ」も加わり、より異次元の世界に連れていってくれました。
外宮の玄関口には、伊勢神宮の歴史を学べる「式年遷宮記念せんぐう館」と呼ばれる博物館があり、神宮内の池や花を眺められる休憩所もあります。
そこに座りながら物思いにふけってみたり、とても癒されました。
おわりに
今回は、「私の行ったことのある一人旅Best5 行ってみるならここ!」と題して、おすすめの5か所をご紹介しました。
私自身のひとり旅というのは、最初にもお伝えしましたように、日常の慌ただしい俗世間から離れ、異次元の世界に入るような感覚を求めているように思います。
普段、なじみの家族や友達、はたまた学校や職場などいろんなつながりの中で人間は生きていますが、一人旅では、その場だけの空気、緑といった自然、そこで出会う人々とのつながりを得ることなります。
そんないつもと違うつながりが、自分の人生をより豊かなものにしてくれます。
みなさんも時には旅先で現地の自然や人々とのふれあいを通じて新たな風を人生に送り込んでみてはいかがでしょうか?
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